狂犬

作者:矢月秀作|廣済堂文庫
捜査一課の刑事の神条は、妻子を強盗グループに殺害された過去を持つ。
非常な取り調べで、結果を出す神条は「狂犬」と呼ばれ、犯罪者に恐れられていた。
神条の妻子を殺害した永倉は、鷹石と尾賀という凶悪なパートナーと次の計画を立てていた。
神条は永倉の計画を察知し、沖縄に飛ぶが、陽動作戦に引っかかる。
永倉を取り逃がし、捜査から外された神条は単独で永倉を追う。


この人の作品はとっつきやすく、わかりやすい。
本作では永倉という敵役と、手下の鷹石と尾賀のキャラクターを立たせている。
でも、何か薄っぺらいのだな。「もぐら」もそうなのだけど。
時間をつぶすのに読むのには悪くないが、今後傑作を出せるかどうかは疑問。


狂犬 (廣済堂文庫)

狂犬 (廣済堂文庫)