トリック・シアター

作者:遠藤武文|講談社文庫
東京のマンションで、男性が刺殺され、同時刻に奈良の古墳で女性の死体が見つかる。
容疑者は同一人物で、どうやって離れた場所で殺人事件を起こすことができたのか謎が残った。
容疑者と被害者たちは大学の映画研究会のOBだった。
捜査を進めると、OBたちが事件と同じ3月21日に自殺や不審な死を遂げていることが判明する。
さらに行方不明となっていた容疑者が、精神病院の隔離病棟で死体となって発見される。
そこは密室だった。
捜査をするのは警視庁で裏店と揶揄される部署にいる警視と寄せ集めチーム。
クーデターを起こすための地下鉄テロや、国内の治安を守るために暗躍する組織。


これでもかというくらい謎の詰まったミステリだが、詰め込みすぎで不発だな。
作者の情熱は感じるのだけど、もう少し抑え気味にしたほうがいいと思った。


トリック・シアター (講談社文庫)

トリック・シアター (講談社文庫)