軍神の血脈
作者:高田崇史|講談社
特攻隊の生き残りで、歴史を研究している修吉は、楠正成の謎に気づく。
直後に「南木の会」という怪しげな組織に毒を盛られ、瀕死状態になる。
孫娘の瑠璃が祖父の意志を受け継ぎ、同級生の歴史作家の京一郎と謎の解明に向かう。
太平洋戦争中、軍神として崇められた楠正成。
南北朝時代に朝廷に忠義を尽くし、湊川で悲劇の死を遂げる。
前半の巧みなゲリラ戦と、後半の悲壮な玉砕戦の差に違和感を覚える瑠璃。
楠正成の謎にはうまく迫ったが、構成がダメ。
祖父の危篤から半日で謎を解くのは、どう考えても無理。
おまけに、「南木の会」という組織があまりにも陳腐。
この程度で「日本版ダビンチコード」と帯に書く講談社は恥ずかしいと思わないのか?
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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