軍神の血脈

作者:高田崇史講談社
特攻隊の生き残りで、歴史を研究している修吉は、楠正成の謎に気づく。
直後に「南木の会」という怪しげな組織に毒を盛られ、瀕死状態になる。
孫娘の瑠璃が祖父の意志を受け継ぎ、同級生の歴史作家の京一郎と謎の解明に向かう。


太平洋戦争中、軍神として崇められた楠正成。
南北朝時代に朝廷に忠義を尽くし、湊川で悲劇の死を遂げる。
前半の巧みなゲリラ戦と、後半の悲壮な玉砕戦の差に違和感を覚える瑠璃。


楠正成の謎にはうまく迫ったが、構成がダメ。
祖父の危篤から半日で謎を解くのは、どう考えても無理。
おまけに、「南木の会」という組織があまりにも陳腐。


この程度で「日本版ダビンチコード」と帯に書く講談社は恥ずかしいと思わないのか?



軍神の血脈 ~楠木正成秘伝~

軍神の血脈 ~楠木正成秘伝~