死刑 究極の罰の真実

作者:読売新聞社会部|中公文庫
2008年から2009年に連載された記事を文庫化。
冒頭、宮崎勤の死刑執行の様子から描かれ、宅間守が死刑台に引き出されるときにためらいの様子があったことが書かれている。
死刑囚だけではなく、そこに携わる看守や教誨師の苦悩が紹介される。
既知の内容も多いのだけど、読みごたえはある。
長良川のリンチ殺人事件は未成年だから死刑にはならないだろうと思っていたら、死刑判決が出て、戸惑う様子はやりきれない。
インターネットで仲間を募り、女性を殺害した3人組。
死刑判決は2人に下り、1人は無期懲役
3人とも死刑でいいのだが、一人は自首を認められた。
既読の内容が多いけど、面白く読んだ。
久間三千年って人は多分、冤罪なのに処刑されたのだろうな。
こういうケースは許されないが、死刑制度に関しては、廃止すべきではないと思う。