幻の城

作者:風野真知雄祥伝社文庫
九度山の浪人生活を経て、大阪城に入った真田幸村
浪人があふれる大阪方に勝ち目が薄いことを感じ、総大将を置くことを計画する。
関ヶ原の戦いの後、八丈島に流された宇喜多秀家大阪城に招き入れようとする。
配下の十勇士を八丈島に向かわせるが、徳川方の妨害に会う。
序盤から十勇士のメンバーが簡単に死んでいく。
ようやく八丈島にたどり着いた根津甚八だが、宇喜多秀家は正気を失っていた。
八丈島には徳川方の追手が迫っており、秀家を大阪に連れていくか、甚八は決断を迫られる。


そこそこの面白さだったが、クライマックスが八丈島の脱出劇で、夏の陣の描写はイマイチ。
真田幸村の存在感もあまりなく、驚きの展開もなかった。
ただ、時間つぶしには悪くない作品。

幻の城 -大阪夏の陣異聞 新装版 (祥伝社文庫)

幻の城 -大阪夏の陣異聞 新装版 (祥伝社文庫)