再会キャッチボール

作者:山本甲士|小学館文庫
文庫本裏書
売れないフリーライターの白銀力也は、ある日、先方の要望で、実際に会ったことが一度もない実の父親、合馬邦人のインタビュー取材を行うことになった。
そして取材の後で合馬から、会いたい人物が四名いると言われ、その動向を求められた力也は了解する。
俳優の傍ら居酒屋チェーン店の経営を手がけて成功をおさめた合馬は、評判どおり強引でアクの強い人物だった。
元マネージャーや力也にとっての異母弟などを、合馬は何が目的で訪ねるのか。
取材旅行を続ける凸凹親子の結末は!?
読むと、これからの人生について考え直してみたくなる物語。
文庫書き下ろし第一弾。


丸坊主で弱気な力也と、ヤクザのような合馬の対比が紡ぐストーリーは面白かった。
また、結末にほろっとさせる展開があり、上手い作品だった。


再会キャッチボール (小学館文庫)

再会キャッチボール (小学館文庫)