ラスト・レース

作者:柴田よしき|文春文庫
社内恋愛に疲れた秋穂は、宝石店に忘れられた指輪を持ち帰った夜にレイプされる。
同じ日に、近くのマンションで自分と同じ苗字のOLが殺害されていた。
秋穂は事件に巻き込まれたと悩むが、レイプした犯人が自分たちも巻き込まれたと姿を現す。
レイプ犯と行動を共にするのは不本意だったが、秋穂の社内の立場は微妙なモノに変化していた。


バブルのころを舞台にしたミステリで、古臭さを感じる。
OLによる売春倶楽部とか、OLが不動産投資とか、今の時代では考えられない能天気さだ。
でも、この時代はそうだったのだろう。ストーリーは悪くない。
ただ、今の時代では共感できない。謎ときの部分もイマイチ。


ラスト・レース 1986冬物語 (文春文庫)

ラスト・レース 1986冬物語 (文春文庫)