さよならが君を二度殺す

作者:黒井卓司|角川ホラー文庫
1976年に四国の山間部の村で起きた5人の子供と主婦の失踪事件。
12時間後に無事発見されるが、5人は失踪した時の記憶を失っていた。
それから30年以上経ち、当事者の慎吾は東京で生活をしていた。
妻をひき逃げ事件で亡くし、失意の中、ジャズ喫茶でアルバイトをしている。
ある日、妻の声が聞こえてきて、轢き逃げ犯を示唆される。
同じころ、当事者だった人物にも異変が起き始める。
冴えないピザ屋のオーナーとなった康夫だが、ピザの売れ行きを完璧に予測し、怪しげな機械を作成する。
同じく、タクシーの運転手の剛は、人を自分の思い通りに動かせる能力に気づく。
3人は、内なる声を元に行動するが、それは30年以上前の失踪事件の記憶を思い起こさせるものだった。


タイトルはいいのだけど、内容とミスマッチ。
これはホラーというより、SFだ。
ただ、かなり荒削りだけど、ストーリーは面白い。
何故、角川ホラー文庫なのか納得は出来ないけど。

さよならが君を二度殺す (角川ホラー文庫)

さよならが君を二度殺す (角川ホラー文庫)