若者の仕事がない

相変わらず、新卒の就職状況が思わしくない。
自分の職場を考えても、この10年で新卒は数人しかいない。
補充は中途が圧倒的に多い。それも経験のある営業職か、最初からリーダーになる人だ。
こうなってしまったのは、パソコンの普及にあると思う。
自分が新卒で就職したころは、職場ではパソコンは何人かに1台の割り当てだった。
Windows95が出て、会社でも職場でも、急速にパソコンが普及していった。
そのころ下っ端だった自分は、パソコンでいかに楽に仕事をするかということを学んだ。
デザインの仕事から、WEBの仕事にシフトしてからも、そのスタンスは変わらない。
検索と置換、バッチ処理や、マクロを組むことなんかをしていると、一人で仕事が出来てしまう。
デジタルのデータさえあれば、別に人の助けはいらない。
そんなんで、今でも誰かに指示を出すより、自分で処理した方が早いし、間違いもない。
技術は伝えたいと思っているが、自分一人でやれるから、組織は人を手配しない。
プログラムは以前から比べると、ますます無駄な部分が削り取られている。
知識を積み重ねた人間が処理をしていると、以前にあった仕事はどんどんなくなっていく。
最近はこれでいいのかと思いながら仕事をしているが、ミスはほとんど出ないようになった。
昔、ひとつの部署で何人かでやっていた仕事も、今は一人でやって、本業のWEBの仕事もしている。
自分の存在は、今までいた人の仕事を奪ったことになっているし、新卒の採用も阻害しているのかな。
自分しか出来ない仕事って、組織の人は嫌がって、マニュアル化を求める。
でも、そのマニュアルって、どんどん更新しないといけないから、結構面倒くさい。