GEQ 大地震

作者:柴田哲孝|角川文庫
阪神大震災地震兵器によってもたらされたとする陰謀小説。
日系ジャーナリストの松永は、知り合いの記者からメッセージを受け取る。
その記者はジャワ沖の大津波で死亡したとされていた。
待ち合わせの場所である神戸にはCHISATOというジャズシンガーがいた。
記者の残した資料にはいくつかの疑問点が書かれていた。
欧米人は、死者はおろか負傷者もでていないこと。
日本の政治家の間では1月16日から18日は阪神地区から離れるよう指示が出たという噂。
アメリカの船舶が、地震前から寄港地を神戸から名古屋に変えていたこと。
地震の直前に不審な船が明石海峡をすりぬけていたこと。
松永は記者の残したリストを元に当時の被災者を訪ね歩く。
松永は米国で9.11は米国政府の陰謀であるという説を発表し、当局からにらまれていた。
行く先々で、監視を受けるが、地震兵器の開発者にたどり着く。


荒唐無稽な小説だが、読み終わるとなかなかの説得力があり、面白かった。


GEQ 大地震 (角川文庫)

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