九段下

お茶の水で用事があり、その後、神保町に移動した。
用事が済んだあと、以前暮らしていた九段周辺を久々に歩いてみた。
俎橋の手前にあった歴史を感じる建物は取り壊し工事中だった。
九段の坂を上ると、以前住んでいたマンションがある。
この周辺は何も変わっていない。早稲田通りを歩き、飯田橋に向かう。
今日は土曜日なので、高校生が多い。
石畳の歩道を下っていると、威圧するようなビルが見えてきた。
角川書店が新しいビルを建てたようだが、何となく下品だな。
飯田橋の駅前は、2003年に自分が東京にやってきたころと何も変わっていない。
6年間住んだところだから、思い入れはある。
友人も知り合いもいない東京で、生活をスタートさせた場所。
生活臭のないところが、今から考えると良かったのかなと思う。
住んでいる人が少ないから、孤独を紛らわせることもできた。
良いところに住んでいたと思う。ここにいたことで、都心部の住宅事情を把握できた。
日曜日の夕方に散歩をしていると、テレビで見る国会議員と出くわすのも面白かった。
また住みたいとは思わないが、郷愁を感じたな。