仮面警官2 発覚

作者:弐藤水流|幻冬舎文庫
仮面警官の2作目。ヤクザ殺しを隠して警察に潜り込んだ南條が主人公。
個性的な刑事が多く、その造形は魅力がある。
1作目に引き続き、美貌を隠すために不可思議な眼鏡をかけるエリートの財前や、女刑事の霧子も登場。
本作は前科者をリクルートする窃盗団の存在が明らかになるところから始まる。
その元締めを追い詰めたが、何者かに拳銃で殺害される。
拳銃はかつて南條がヤクザを殺害した拳銃と一致した。
南條の犯罪は発覚していないが、拳銃を託した相手が発覚すれば、南條は破滅する。
拳銃を託したのは岬ナオという女性で、ある不幸な事故をきっかけに、都知事候補を付け狙う。
警察内部に巣くう暗黒組織も浮き彫りになり、謎はますます深まる。
面白い作品だが、これは結末を迎えるまで評価はしづらいな。
次の作品まで期待を持たせるのは上手いと思う。



発覚 仮面警官〈2〉 (幻冬舎文庫)

発覚 仮面警官〈2〉 (幻冬舎文庫)