夜の桃

作者:石田衣良新潮文庫
WEBの広告製作会社社長の雅人は、時流に乗り、成功者として生活を楽しんでいた。
一等地に家を構え、妻は美しく、取引先の代理店の女性を愛人にしている。
同級生たちと六本木のバーの共同出資者となり、彼らと性交経験を語る鼻持ちならない存在だ。
そんな雅人が、自分の経営する会社に入社した派遣社員の女性と出会う。
容姿も普通の彼女に迫られた雅人は、同情で彼女を抱くが、身体を合わせた相性に衝撃を受ける。
妻、愛人、新たな愛人となった派遣社員と3人の女性を抱えた雅人は、ますます生活を充実させる。
だが、性欲の強さと成功者としての傲慢が、破滅を招いていく。


話は面白いが、あまり共感も覚えず、だからといって、ざまあみろとも思わない。
何だか不思議な読後感。


夜の桃 (新潮文庫)

夜の桃 (新潮文庫)