シューカツ

作者：石田衣良｜文春文庫
東京の名門私立大学に通う3年生の千晴はマスコミ志望。
同じ志望の仲間7人と「シューカツプロジェクト」を立ち上げる。
目指すは全員合格。就職活動の1年間の波乱に満ちたストーリー。
最初の話は仲間たちで合宿し、グループディスカッションのシミュレーション。
ここで千晴をはじめ、登場人物の人物像が伝わってくる。
アルバイト、インターンシップ、エントリーシートの作成、ＯＢ訪問。
そして、本番の採用選考。
それぞれの章で盛り上がるエピソードがあり、また主人公の千晴には肩入れしたくなる。
面白い小説だった。でも、この作家の作品は登場人物の容姿がイマイチ浮かびづらい。
これは池袋ウェストゲートパークでも感じた。映像化されているから補完されている。

シューカツ! (文春文庫)