バイロケーション

作者:法条遥|角川ホラー文庫
画家を目指す忍は、スーパーで買い物をしていると偽札使用を疑われる。
自分が買物をする直前に、自分にそっくりな人が買物をしていた。
その人と、自分の支払った札が全く同じだった。
警察に連行されるが、警部補の加納は意外な場所に連れていく。
忍と同じように、自分のそっくりさんに悩まされている人たちのサークルだった。
加納自身も自分のそっくりさんに捜査を妨害されていて、微妙な立場に陥っていた。
そのサークルを主宰する飯塚はかなりの財力を持っているが、謎めいた雰囲気を醸し出している。
自分のクローンのような存在が、実際に存在することをバイロケーションという。
ドッペンゲルガーは対象が同時には存在しないが、バイロケーションは互いに出会うことがある。
サークルはクローンのようなバイロケーションを捕まえ、処分することにした。
まず、加納のバイロケーションを捕え、生きたまま解剖した。
だが、その翌日、加納は自殺してしまった。
今年のホラー大賞の長編賞の受賞作だが、これは駄作だな。

バイロケーション (角川ホラー文庫)

バイロケーション (角川ホラー文庫)