白銀ジャック

作者:東野圭吾|実業乃日本社文庫
利用客減少に悩むスキー場に、ゲレンデに爆弾を仕掛けたと脅迫状が届いた。
スキー場の管理責任者の倉田は、警察に届けるように進言する。
だが、経営陣は様子を見ようと、脅迫者へ金を支払うことを決める。
金を受け取った犯人は、爆弾を仕掛けていないエリアを連絡してくる。
他の場所にはまだ爆弾が埋められている可能性がある。
小出しに要求をし、金をせしめる犯人。
倉田とゲレンデのパトロール隊は身近なところに犯人がいるのではと推理する。
結末にはどんでん返しが用意されていて、この作者ならではの作品だった。


一定のレベルの作品を発表しているのだが、この作家にはわくわく感がない。
ハズレはないのだが、抜群の面白さや感動する作品は少ない。
確かに「白夜行」や「殺人の門」などの大河小説は読みごたえがある。
自分は単行本では買わないけど、文庫本なら買って読もうと思わせる存在だ。
クオリティの高い話を書いているのに損な作家だと自分は思っている。

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

白銀ジャック (実業之日本社文庫)