シアター!

作者:有川浩アスキー・メディアワークス
春川巧が主催する劇団「シアターフラッグ」はファンも多いが借金も多かった。
負債額が300万円になり、巧は兄の司に泣きつく。
サラリーマンの司は弟に金を貸すが、「2年間で劇団の収益から返せ」と条件をつける。
返せない場合は劇団は解散することを約束させられるが、巧はマイペース。
さらにプロの声優羽田千歳が劇団に加わり、劇団員の危機意識は薄れていく。
見かねた司は劇団のマネジメントを買って出て、無駄を徹底的に排除する。
巧にはシナリオの完成を数カ月早めるようにプレッシャーをかけ、安い練習場を借りる。
一般でも人気のある千歳にブログを書かせ、劇団の宣伝を指示する。
何となく活動していた「シアター・フラッグ」だったが、チケットが売れ始める。
劇団員の士気も高まり、いよいよ開幕日を迎える。


ストーリーは面白く、登場人物のキャラが立っていて、台詞のテンポもいい。
感動作ではないが、漫画のように軽く読める。

シアター! (メディアワークス文庫)

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