虹色ほたる(上・下)

作者:川口雅幸|アルファポリス文庫
小6のユウタはバイクの事故で父を亡くした。
かつて父一緒にカブトムシを捕りにいったダムに一人で出かける。
そこで突然の雷雨に襲われ、気を失ってしまう。
目覚めたユウタはダムに沈んだ村へタイムスリップしていた。
1970年台のその村は翌年にダムに沈むことが決まっていた。
そこで同じ年のケンゾーや、妹のようなさえ子と出会う。
村の最後の祭りのためにユウタたちは、手伝いを始める。
懐かしく、美しい景色の描写は少しくどいがいいと思った。
だが、人物の描き方が気持ち悪かった。
小6のユウタの視点は子供らしくなく、さえ子の言葉も幼女のものではない。
二人の夜の描写を読むと、作者はロリコンなのではないかと思ってしまう。
出版社もマイナーだし、オビに書かれている称賛の言葉は信用しない方がいい。

虹色ほたる―永遠の夏休み〈上〉 (アルファポリス文庫)

虹色ほたる―永遠の夏休み〈上〉 (アルファポリス文庫)