霧のソレア

作者:緒川怜|光文社文庫
中米のテロリストにより、ロサンゼルス発東京行の国際便に仕掛けられた時限爆弾。
フライトの前に、ロシアの原子力に携わった研究者をめぐり、暗闘が繰り広げられる。
太平洋上を航行中に爆発し、機体は大破し、機長が命を落とす。
副操縦士の玲子は単独で日本を目指すが、ロシアの研究者を邪魔に考えた合衆国は撃墜を命じる。
様々な困難を乗り越え、日本に近づいた玲子だが、米軍に捕捉される。


新人作家によるパニック小説だが、あまり面白くなかった。
航空業界の内部の話は面白いし、ストーリー展開も悪くない。
でも、冒頭ですぐに死ぬ人物をダラダラと描いたり、人物描写に難がある。
結末もスッキリしなかった。黒幕をアメリカにしたのは失敗だな。


霧のソレア (光文社文庫)

霧のソレア (光文社文庫)