死に至る街
作者:大石英司|中公文庫
狂犬病の急速な広がりを見せた北海道で、凶悪事件が多発する。
陸上自衛隊特殊部隊に所属する御堂は休暇を利用して、故郷の北海道に帰る。
過疎の故郷で目にしたのは、野犬の群れと、狂犬病を発症した村人だった。
御堂は、野犬に襲われている中学生たちと合流し、かつて学校だった廃屋にたてこもる。
野犬と、狂犬病に感染した人の攻撃を防御しながら、御堂は仲間の助けを待つ。
そのころ、御堂がたてこもる廃校の周辺にも、異常事態が発生していた。
北海道と政府は異常事態宣言を発表し、この地域を封鎖する。
御堂の所属する特殊部隊が潜入し、狂犬病に冒されたゾンビに立ち向かう。
読んでいるうちは面白かったが、あまりスリルを感じなかった。
それは、パニック小説なのに、登場人物があまり死ななかったことに尽きる。
おまけに無駄に登場人物が多い。
文庫本で300ページ足らずなのに、見開きで紹介する必要はないだろう。
面白くないわけではないが、1年後には読んだことを忘れているというような内容。
長時間の移動などで、読むのに適した本かな。
- 作者: 大石英司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/01/01
- メディア: 文庫
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