邪馬台洞の研究

作者:田中啓文講談社文庫
民俗学研究会所属の女子高生、諸星比夏流の活躍を描いた「私立伝奇学園シリーズ」第2弾。
広大な敷地を持つ高校には「常世の森」があり、立入禁止となっていた。
そこに邪馬台国の財宝が眠ると聞き、民俗学研究会のメンバーは「常世の森」に侵入する。
ミステリアスな展開かと思えば、ダジャレやギャグが全編に溢れている。
主人公の比夏留は、古武道「独楽」の達人だが、大食いで見た目は普通だが、体重は200キロを超えている。
他のメンバーも女装していたり、髷を結って相撲とりのような風貌だったり、普通の人物は登場しない。
ストーリーはそれほど面白いわけではなく、少しふざけ過ぎの感がある。
でも、この作家の描くものは、なぜか憎めない。面白いわけでもないが。
好き嫌いの分かれる作家だと思う。自分は好きだけど。

邪馬台洞の研究 (講談社文庫)

邪馬台洞の研究 (講談社文庫)