ボブ・ホーナー

もう20年以上前になるが、ヤクルトにボブ・ホーナーという助っ人がシーズン途中に来日した。
デビューは阪神戦で、いきなりホームランを打った。次の試合は3本のホームランを打った。
本物のメジャーリーガーが、ついに日本に来たと興奮したのを覚えている。
漫画雑誌のビッグコミックでも表紙になったし、瞬間風速的な社会現象までなった。
阪神ファンの自分としては、バースが最高の助っ人だと思うが、衝撃度ではこの外人がはるかにしのぐ。
確か、1週間もしないうちに6本くらいのホームランを打ったはずだ。
金髪でずんぐりむっくり、長髪にメガネ。存在感も強烈だった。
何より、打った後の全力疾走が、好感がもてた。この人は本気でプレーしていると。
日本では100試合足らずの出場だったけど、30本以上のホームランを打ったはずだ。
だが、翌年には、「地球の裏側にもう一つの野球があった」とアメリカに戻って行った。
彼が、日本にそういう印象を持ったのは残念だけれど、自分は今でもこの人のプレーはすごかったと思っている。
今のバリバリのメジャーの選手が来たとしても、当時の衝撃を感じることはないだろうな。