東北旅行の雑感

ゴールデンウィーク中に2日間で仙台、秋田、山形、福島と巡った。
在来線のダイヤは少なく、強行軍だったが、移動した路線がすべて複線化されていたのは意外だった。
仙台のブスの多さと、牛タンにだけ行列ができる底の浅さはさておき、ここはそれなりの街の規模だった。
わずかな時間の滞在だったので、決めつけることはできないのだけど、もういいと思った。
秋田はスカッとした青空に、少なすぎる人影、駅から離れている繁華街と、典型的な地方都市だった。
天気が良かった。空気が澄んでいた。そこだけは良かった。
でも、川反のしょぼさにがっかりしたし、これでは若者が逃げ出したくなるだろう。
逆にこんなところで、夜の仕事をしている人に同情さえ感じた。
自殺する男性が多いのは、この閉塞感に加え、日照時間の少なさも大きく影響しているな。
晴れの日に訪れた自分はラッキーだった。女性は確かに綺麗な顔だちをしていた。
秋田から、山形に在来線で移動するのに4時間近くかかったが、こんな移動をするニーズは少ないのだろう。
山形は前もって市街地の地図も見ないで、駅から出たので、どこが繁華街かもわからなかった。
とりあえず歩くが、歩行者より車を優先する不親切な町だった。
駅の近くは歩行者用の横断歩行の信号がなく、交通量の多い交差点は地下道を歩く仕様になっていた。
まあ、歩いている人はほとんどいなかったし、ここではこの方が地元民には当たり前なのだろう。
鉄道網と市街地の乖離は、東北だけでなく、西日本の地方都市にも当てはまる。
広大な土地に、鉄道インフラの使えなさ。地元住民は車が主要な足となる。
夜になると、飲み屋街には、むさくるしい男のペアが乗った代行の車が軒を連ねている。
地方にも道路をという政策は、地元民にとって必要ないのではないか。
確かに土建屋が一時的に潤い、それで雇用は生まれるだろうが、高速道路の恩恵は地方の人に回らないと思う。
それよりは、地域を挙げて産業を生み出すか、継続的な雇用を産み出すための企業の誘致に金をかけた方がいい。
高速道路を作ったとして、流通網が今より便利になるかと言えば、疑問だし、ファッションにしても時差はない。
自分は、人間関係は別として、この自然環境の中で継続的な雇用があれば、若者の流出は防げると感じた。