鶯谷に紛れ込む

東京は朝からよく晴れて、10時過ぎに誘われるように外に出た。
飯田橋まで降りて、神楽坂を上る。ふたつ目の交差点で、右に折れ、水道方面へ。
トッパンのビルを目指し、北上し、茗荷谷に入った。坂が多い。
春日通りから、白山通りを目指し、巣鴨に入った。ここまで徒歩で1時間ほど。
日差しは強く、浮かんだ雲は、夏を彷彿させた。山手線の外側に出て、東を歩いた。
駒込から、田端はスキップし、西日暮里、日暮里を歩いた。
で、鶯谷に近づいた。高架を超え、自宅に戻るルートに入ろうと思ったが、少し寄り道。
そこは、山手線の線路沿いに連なるラブホテル街。
初夏を思わせる好天の下、人通りはほとんどない。
でも、隠れるような人の動きがある。ラブホテルに一人で入る女性。
また、出てくる女性。いずれも30過ぎと思われるが、過剰なまでの露出度の高いスタイル。
ホテトルかホテヘルか判断はつかないが、こういう商売が成り立っているのを目撃した。
好天の下、淫靡な現実を目にして、戸惑ったが、ルートを元に戻し、高架を渡った。
日差しに向かって歩き、根津まで戻ってきた。どこかで昼食をとりたい。
時間を確認すると、2時前。上野のそばなので、人は多い。結局水道橋まで歩いた。
メニューの大きなとんかつ屋でカツカレーを食べたが、ビールは一気に飲んでしまった。
家に戻ったのは3時前。東京の散歩は面白い。