ナチの亡霊(上・下)

作者:ジェームス・ロリンズ|竹書房
第2次大戦後、連合国はドイツの優秀な科学者たちを自国に連行した。
その中で、「釣鐘」と呼ばれた遺伝子を操作する装置が人知れず消えた。
現代に移り、アメリカの特殊部隊のシグマフォースは、ナチの残党によるテロを警戒していた。
コペンハーゲンダーウィンの所持していた聖書が古書のオークションに出品される。
その聖書にナチの残党が興味を示していると聞き、シグマの隊員のグレイは調査に赴く。
また、同時期にチベットにも不穏な動きがあり、シグマの司令官のペインターが潜入するが、消息を絶った。
南アフリカでは、ズールー族が恐れる、伝説の怪物の目撃情報が出ていた。
ヒマラヤ山麓で登山をしていた女医のリサはチベットの僧から集団感染の話を聞き、僧院に行く。
狂気に駆られ、仲間をバラバラに解体する僧とともに、被爆したペインターを発見する。
リサはペインターを連れ、下山しようとするが、近くにある城の住人に拉致されてしまう。
一方、グレイもオークションに参加した直後から、不審な人物に命を狙われる。
世界を舞台にした冒険活劇で、スリルは満点。特にチベットからの脱出劇は読ませる。
ただ、この内容なら映画化して、映像で見ればそれで十分だと思う。
それでも、この本は量子論や、ナチのオカルトへの傾倒など読んでいて非常に面白かった。
もし、映画化するならペインターはスティーブン・セガールしか考えられないな。
グレイは誰だろう?少し影があり、顎が尻になっている若手俳優

ナチの亡霊(上)

ナチの亡霊(上)

ナチの亡霊(下)

ナチの亡霊(下)