珍世界紀行 ヨーロッパ編

作者:都築響一筑摩書房
ヨーロッパにある少し変わった博物館や蝋人形館を紹介した本。
6千円と少し高いが、フルカラーで豊富な写真を掲載している。
拷問の様子を再現した蝋人形館は各地にあり、気持ち悪いが、何度も見たくなる。
世界のロックスターや、ヒトラー切腹シーンなど脱力モノの蝋人形もある。
また、奇形児のホルマリン漬けや、病で崩れてしまった顔や肉体を再現した人形もある。
再現した人形はないが、拷問の施設をそのまま残しているリトアニアKGB博物館の雰囲気もいい。
各地に点在する性愛博物館は田舎の秘宝館のようなチープさが何とも言えない。
動物の剝製で作ったジオラマ、丘を埋め尽くす十字架、屋外に放置されたオブジェ。
こういうものを潰さずに残しているヨーロッパは面白い。行ってみたいとは思わないけど。
もう少しサイズが大きければよかったが、それでも常時手元において眺めたい本だ。良い。

珍世界紀行

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