灰色の北壁

作者:真保裕一講談社文庫
山を舞台にした3つの作品が収められた作品で、新田次郎文学賞受賞作。
「黒部の羆」はライバルと登山に臨み、遭難しそうになる男の話だが、現在と過去の記述が交互する。
「灰色の北壁」はヒマラヤのホワイトタワー登頂に成功した登山家の写真に疑問を持った小説家の話。
「雪の慰霊碑」は息子を失った山に半ば自殺を望むように単独でアタックする父親と、周りの人を描いている。
この作家は多作で、面白い作品も多いが、自分にとってあわない話も多い。この作品は正直面白くなかった。

灰色の北壁 (講談社文庫)

灰色の北壁 (講談社文庫)