ドラフト 光と影

オークラ出版
プロ野球のドラフト関連の本は、何故か読みたくなる。これで何冊目になるだろう?
この本はタイトルにあるように、活躍した選手と埋もれてしまった選手を取り上げている。
どちらかといえば、影の部分にウェイトが置かれている。
まったく活躍ができなかった選手や、その後、トラブルを起こした選手の記事は面白い。
20歳で病死(おそらく自殺)した巨人の湯口や、1軍でほとんど出場のなかった阪神源五郎丸。
40歳で癌で死去した近鉄のジャンボ仲根。甲子園での活躍が影を潜めたヤクルトの酒井。
現役時代はそこそこ活躍したのに、失踪騒ぎを起こした愛甲。強盗事件をおこした巨人の松岡。
飛び降り自殺をしたヤクルトの高野。小学生相手に公然わいせつ事件を犯した横浜の中山。
キャンプ中にスナックで女性に暴行を働いた巨人の杉山。
極めつけは強盗殺人事件を犯したロッテの小川。背番号の26番は現在欠番になっている。
不謹慎だが、活躍できずに消えていく選手より、犯罪などで転落人生を送る選手に興味を感じる。
自分にとっては既知の内容も多く、新鮮味にはかけるが、コンパクトにまとまっているので良いと思う。

ドラフト ―光と影

ドラフト ―光と影