夕方の散歩

日が暮れて、完全に暗くなる前に、自宅周辺を散歩する。
紫色の空の下には誰もいない。少し奥に入ると完全に住宅地だ。
大きな家と豪華なマンション。外に漏れる部屋の照明。オフィスとは異なる暖かさだ。
誰もいないと思っていたが、近くには案外、人が住んでいることを認識する。
建築中のマンションの前には「高級」という文字があり、逆に安っぽさを感じる。
車が通れない道を歩いていると、創価学会の会館の文字が見えて、舌打ちしてしまう。
前から、公明党の「ダダ」みたいな顔をした議員が歩いてきた。
かりゆしウェアのような服装で、1人だった。かなりシュールだった。
近くに議員宿舎があるが、1人で歩いている議員を見るのは初めてだった。
向こうもぎょっとした顔をしていた。歩いているだけで逮捕されそうな、誰も歩かない道だからな。