戦後六〇年史九つの闇

作者:有森隆+グループK|講談社α文庫
戦後日本の経済事件に焦点をあて、9つのケースを取り上げている。
1.西武王国・堤義明の「血と骨
2.戦後最大のフィクサー児玉誉士夫の正体
3.総会屋は死なない
4.相場師列伝−近藤信男vs.是方銀蔵
5.驕りの代償−三菱自動車カネボウの末路
6.UFJ銀行、終わりなき派閥抗争
7.森ビル・森稔、「政商の憂鬱」
8.屍に群がるハゲタカファンド
9.竹中平蔵の大罪−復活した裁量行政
カリスマ経営者の転落や、名門企業の驕りによる凋落は興味深い。
特に5と6は面白かった。外野から見るとマヌケにしか見えない。
自分の保身のために周りが見えなくなるのは、今も昔も変わらない。

戦後六〇年史 九つの闇 (講談社プラスアルファ文庫)

戦後六〇年史 九つの闇 (講談社プラスアルファ文庫)