赤い指

作者:東野圭吾講談社
直木賞受賞後の第一作ということだが、装丁は手抜きのような気がした。
平凡なサラリーマンの昭夫は、妻からの電話で家に戻ると、少女が庭で死んでいた。
中学生の息子の直己がいたずら目的で殺してしまったらしい。
警察に通報しようとするが、妻の反対に会い、少女を近くの公園に捨てに行く。
家族ぐるみで隠蔽しようとした結果は、認知症の母を犯人に仕立て上げることだった。
松宮と加賀の二人の刑事が企みを暴く心理劇で、この作家のお得意のパターン。
クオリティは落ちていない。でも、この人にしては平凡かな?
贅沢な要求のできる作家の一人だ。

赤い指

赤い指