鴨川ホルモー

作者:万城目学|産業編集センター
神保町の三省堂で、平積みになっていたが、怪しげな出版社だ。
第4回ボイルドエッグス新人賞受賞作とあるが、そんな賞は聞いたことがない。
それでも読んでみることにした。
舞台は京都で、主人公は安倍はちょっと根暗の京大生。
葵祭のバイト帰りに京大青龍会という怪しげなサークルから勧誘を受ける。
すぐに逃げ出すつもりだったが、同じサークルの女性に一目ぼれする。
そのサークルの実態は、鬼と呼ばれる100匹の式神を操り、10人のチームで、
他大学のサークルと団体戦を行うというものだった。
この荒唐無稽な競技を「ホルモー」と呼ぶが、違和感はなかった。
むしろ、陳腐な青春小説の部分と自虐的な台詞が気持ち悪かった。
内容は悪くないが、この手の小説は、自分にはあわない。