歩く

朝、家を出るときは中途半端な雨だった。
マンションの入り口で少し考えたが、歩いて職場に行くことにした。
九段の坂を下りるときは、上ってくる学生がいっぱいで邪魔だった。
水道橋西口近くでは、出勤してくる人がいっぱいで邪魔だった。
彼らからしてみたら、通勤通学の道を逆行している自分の存在が邪魔だろうな。
でも、自転車通勤では見過ごしてしまう店を発見したりする。
歩いても職場まで、たかだか20分ほどだし、徒歩通勤に変えようかな。
夕方は所用のため、銀座に出かけた。この界隈を歩くのは楽しい。
用事が済んだ後、銀座から新橋をまわり、日比谷まで歩いた。
人が多いのは仕方が無いけど、携帯の画面を見ながら歩いているのは邪魔だ。
そういう奴に限って、耳にイヤホンをして(たぶん音楽を聴いて)いる。
まっすぐ歩けていないことに気づきもしない。
内幸町から地下鉄に乗ると、やはり携帯+イヤホンの人が目についた。
別に迷惑をかけているわけでなく、新聞や本を読んでいることの代替だと思えばいい。
でも、パブリックスペースで無防備に自分の世界を築いていることには違和感がある。
どこまで帰るのかしらないが、彼らを見るたびに東京は人が多すぎると改めて思う。
これも普段、自分が電車に乗ることがないからだろうな。