ビタミンF

作者:重松清新潮文庫
7つの作品が収められた、直木賞受賞の短編集。
家族や会社の間で、自分を見つめる30代後半の男性達が主人公。
ふと考えると、人生も半ばにさしかかっている。
今の自分の人生がこれでよかったのか?このままでいいのか?
両親は老境に入り、子供は親離れをはじめる微妙な時期だ。
若いころ、現在の平凡な生活を考えたことがあっただろうか?
子供がいじめられてることや、妻が離婚したがっていることは気づいていない。
彼らは、家族の前で赤裸々に自分をさらけ出すことで癒される。
面白いけど、共感はできなかった。自分は独り暮らしだし。