東京ライオット

作者:戸梶圭太徳間書店
足立区の綾瀬に出来た超高級マンションの住人と地元民の抗争を描いている。
マンションの住民は地元民を見下し、地元民はマンションの住民に反感を持つ。
静かな対立が続き、最後は、暴徒と化した地元民がマンションに突入する。
相変わらず、人を罵倒する言葉は冴えているし、安っぽい人間の描き方もいい。
ただ、描き方は雑で、明らかに意味の無い登場人物がいる。彼の最近の傾向だ。
この作品も悪くないのだが、初期のころの面白さに比べると残念な気分になる。
残酷な描写は冴えてきているのだが。

東京ライオット

東京ライオット