煤けた頭

やる気の無さに浸っていると楽だけど、頭が錆付いていることに愕然とする。
「企画書?はいはい。すぐに作りますよ。」って言ってたのは大阪にいたころ。
WEBのデザインに専念して、東京に移ってからは自分の裁量で仕事を進めてた。
アイディアが出てこない苦痛も経験したが、コミュニケーションのない日々。
好き勝手にWEBを作り、アップしてきた。そのことに不満はなかった。
アクセス数が伸び、会員数が増えれば、自己満足できたからだ。
今は、他の人にバトンタッチして、デザインではなく、仕掛けを考えている。
すっかり腐ってしまっていたが、「すぐにできる」と思っていた。
久々に今日は考えることに専念したが、何も出てこない。
考えて、アウトプットを出すのも毎日の習慣がモノをいう。
「デザインを考える前に、アイディアを出せ」
両方できていたと思っていたが、怠け癖に浸った脳は機能してくれない。
元に戻れば、こっちの方が楽なのはわかっている。でもデザインしたいな。
「考えろ。もっと考えろ」中の自分の声は弱い。錆びて、煤けている。