僧正の積木唄

作者:山田正紀|文春文庫
ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」のその後を金田一耕介が解決する作品。
舞台は満州事変の起きた反日感情の高まった時代のニューヨーク。
僧正殺人事件の生き残りの物理学者が、自宅で爆殺され、首を切り取られる。
ニューヨーク市警が逮捕したのは日本人の執事の橋本だった。
橋本の無実を信じる日系人達は、金田一に捜査を依頼する。
第一次大戦の負傷兵やFBI、はてはヒトラーまで出てくるスケールの大きな作品。
で、面白いかといえば、無駄に長かったように思う。
ミステリーで「違和感」というフレーズを多用する作品はだいたい面白くない。

僧正の積木唄 (文春文庫)

僧正の積木唄 (文春文庫)