誘拐ラプソディ

作者:荻原浩双葉文庫
伊達秀吉は前科持ちで、何をやっても上手くいかず、自殺しようとする。
首を吊るか、飛び降りるか、焼身自殺にするか躊躇い、上手くいかない。
そんなところに伝助という6歳の子供が現れ、誘拐をして起死回生を狙う。
だが、伝助はヤクザの親分の息子だった。身代金を手にすることはできるのか?
秀吉や伝助を含め、出てくる人物の描写が面白い。
特にちょっと間抜けなヤクザの配下と、とばっちりを受ける一般の人たち。
小説でギャグはすべることが多いが、これは十分笑わしてくれた。
ストーリー展開もスピード感があり、面白い作品だった。

誘拐ラプソディー (双葉文庫)

誘拐ラプソディー (双葉文庫)