ロックンロールミシン

作者:鈴木清剛新潮文庫
入社2年目のサラリーマンの賢司は、仕事に充実感を持ちながら働いているが、
何となくすっきりしない日々を送っていた。
そんなときに、高校の友人・凌一に再開する。
彼は気に入った仲間と、インディーズブランドを旗揚げしようとしていた。
賢司は会社をやめ、凌一の仕事を手伝うようになる。
自分たちのやりたいことなら、徹夜仕事もいとわない、がむしゃらな姿勢。
仕事で疲れていても、深夜から遊びに行き、限界などまだまだ見えない若さ。
気の会う仲間たちと、好きなものを作って、楽しく過ごすことができたら。
だが、現実はそんなに甘くない。最後に待っている別れの時間。
こういう話を読むと、自分はまだまだがんばっていないと思う。
150ページほどの短い小説だが、十分面白かった。表紙もいい。

ロックンロールミシン (新潮文庫)

ロックンロールミシン (新潮文庫)