悪意

作者:東野圭吾講談社文庫
お気に入りの作家の作品だが、これ、めっちゃ面白かった。
人気作家が殺され、容疑者の友人が逮捕される。
友人の手記と、捜査をする刑事の独白が交互に進む。
全体の3分の1くらいのところで、友人の犯罪があばかれるが、
人気作家に脅迫され、ゴーストライターになった友人には同情が集まる。
面白くなるのはここからで、動機を語る友人に不信感を持つ刑事が調査を再開。
犯人となった友人は、癌におかされていて、真相を隠したままあの世に行きそうだ。
刑事は作家と友人の過去を知る人に聞き込みを続ける。
この動機の調査が主題なのだが、こういうミステリーの手法もあるのかと脱帽。
物語の最後にタイトルの意味が強烈に生きてくると書くのはネタバレか。

悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)