それでも、警官は微笑う
作者:日明恩|講談社ノベルス
密造拳銃事件を扱った警察小説。
長身で無口で滅法喧嘩の強い巡査部長の武本。
お茶の家元の御曹司でおしゃべりで推理小説オタクの潮崎警部補。
元獣医の麻薬取締官の宮田も事件に絡み、3人で事件を追いかける。
登場人物のキャラクターは上手く作られてていて、京極夏彦みたいだ。
ストーリーも面白く、結末に訪れる3人のほろ苦い挫折感が良かった。
ただ、この3人も含め、周りの警官が正義感が強く、いい人過ぎる。
そこが少し白けたな。たぶん次作の出そうなメフィスト賞作品。
仕事で信頼のおけるパートナーがいない自分には少しうらやましく思った。
- 作者: 日明恩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/06
- メディア: 新書
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (33件) を見る