「水滸伝」北方謙三

今一番楽しみにしているのがこの本。15巻まで出ている。
水滸伝」は「三国志演義」に比べると、今ひとつマイナーだが、
駒田信二訳の「水滸伝」を中学生の時に読み、たまらなく面白いと思った。
1・2巻が同時発売されたのは4年前。大阪の本屋で見つけ、手に取った。
オビには「最後の1行まで私の「水滸」を書く自信がある。なぜならば、
私はこの物語とともに滅びてもいい。そう覚悟しているからだ。北方謙三
と書かれていた。大げさなと思いつつ、興味が出て、2冊とも買った。
それから夢中になった。原典とストーリーが大きく異なるが、それがいい。
水滸伝梁山泊に集まる108人の好漢を描いた古典だが、その中でフォーカスを
当てられる好漢はそんなに多くない。重要人物があっけなく戦死したりする。
だが、北方水滸伝は108人一人一人の章がある。
その生き方、死に様が格好いい。好漢の死ぬ順番が原典と異なるのもまた面白い。
東京に来て良かったのは、発売日の1週間前に読めること。
19巻で終わる予定だが、まだまだ終わらないで欲しいと思う。