よく聞かれること

東京に来て1年8ヶ月が過ぎた。
こっちの人にはよく「通勤は大変だろう?」と聞かれる。
たぶん大阪とは比較にならない電車の混み方の感想を聞いているのだろう。
でも、「よく分からないです」とか「坂が多いから大変です」と答えると、
「はあ?」みたいなリアクションが返ってくる。
実際に超満員の電車には乗ったことがないから、「分からない」のだ。
今、九段に住んでるのは満員電車に乗りたくなかったからだ。
大阪の本町に住んでいたときは、実は通勤電車に乗っていた。
職場が淀川を越えたところにあったので、御堂筋線に乗って通勤していた。
御堂筋線は市内の地下鉄でもっとも混む。
仕事は9時からだが、8時には事務所に着くようにしていたので、そんなに混んでいなかった。
就職したころは超満員の電車に乗って通勤していたのだが、
その後、1年ほど南堀江で働いたときに、自転車通勤にしたら、
もう満員電車には乗りたくなくなった。いや、乗れなくなった。
今の職場はお茶の水・神保町なので、移り住む前に、こっちの人に
「空いている路線はないですか?」と聞いたら、「どれを乗っても混んでるよ」といわれた。
大阪にいたときのように、早目に家を出ることも考えたのだが、
「どうせ住むのなら、本町みたいな真ん中にしよう。」と東京の地図を眺め、
千代田区にした。住むシチュエーションにも注文がいくつかあり、
マンションの3階より上で、南向き、眺めがいいという条件を出したら、
条件に当てはまるのは今住んでいるところしかなかった。
職場の人には「考えられないところに住むね」といわれたが、
自分としては、満員電車に乗ることが考えられなかったので、
少々家賃が高く、生活するのは不便だけど、気に入っている。
まあ、雇われの身で、高給取りではないから、どこかを犠牲にしないのかな。