夜の床屋
作者:沢村浩輔|創元推理文庫
大学生の佐倉と高瀬が晩秋の登山で迷い、ようやく降り立った駅で不思議な床屋を発見する。
表題作の「夜の床屋」が始まるが、不思議な雰囲気に満ちている。
「空飛ぶ絨毯」は絨毯だけ盗まれた謎を解く話。
「ドッペルゲンガーを捜しに行こう」は、同じ肉体を持った少年を捕まえようとする話。
「葡萄荘のミラージュ」は人魚が実在し、そのお宝を探す話。
その謎を引き継いだ「人魚姫を売る男」も幻想的だ。
いずれの話も佐倉が探偵役となる短編集。
雰囲気は悪くないけど、謎を解き明かすシーンは陳腐。
ただ、設定づくりは上手いので、今後に期待できるかもしれない。
- 作者: 沢村浩輔
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/06/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (11件) を見る