神の狩人

作者:柴田よしき|文春文庫
2031年の日本。探偵のサラは、生き別れになった姉の捜索を依頼される。
探偵をリタイアした風祭とともに、行方を探すが、ある教団に秘密が隠されていた。
次に、周りの人間に自殺を誘発する女性の正体を探るが、逃げられてしまう。
この作品は、最初短編集かと思ったが、話がつながっているとわかるのは3本目から。
サラは9.11のあったニューヨークで生まれているが、炎に包まれる記憶があった。
知り合った医師に過去の苦痛を取り除く治療を受けるが、薬物中毒にされてしまう。
風祭に救出されたサラだが、9.11に縁のある芸術家や役者が殺害され始める。
犯人を追う気力を取り戻したサラは、人類を破滅に追い込む陰謀に気付く。


壮大なスケールに発展しそうだったが、とりあえず発生した殺人事件を解決して終わり。
続編がありそうだが、これが2001年発表で続編は今のところ出ていない。
これはこれで、面白かったが、続きはなさそうなので、そこはちょっと不満。


2031探偵物語 神の狩人 (文春文庫)

2031探偵物語 神の狩人 (文春文庫)