もぐら 醒

作者:矢月秀作|中公文庫
シリーズ4作目。
警察組織を追われたものの、類稀なる身体能力で、再び捜査に加わる影野の活躍を描いた活劇。
今回は社会学を研究する大学関係者と、自衛隊を辞職した隊員による犯罪だ。
ネットゲームから、サバイバルゲームに移行して、女性や弱者を殺害する事件が発生する。
ストーカーの被害に会っている女性の相談を受け、影野は独自に捜査を始める。
そこで捕まえた男は、ネットゲームに興じている高校生だった。
単なるいたずらかと考えた影野だが、保護すべき女性が殺害される。
ネットの情報に苦戦しながら、犯人を追う影野だが、協力者の高校生が瀕死の重傷を負う。


4作目ということで、新しい犯罪パターンで盛り上げようとしているが、スケールダウン。
ストーリーの質も少し低下しているが、一気に読めるだけの内容となっている。


もぐら 醒 (中公文庫)

もぐら 醒 (中公文庫)