プラ・バロック

作者:結城充孝|光文社文庫
首都圏の湾岸地区にある冷凍コンテナから、14体の凍死体が発見された。
自殺サイトによる集団自殺と片付けられそうになるが、女性捜査官のクロハは事件を追う。
だが、やる気のない同僚や、セクハラまがいのいやがらせをする上司が妨害する。
クロハは、ネット上に悪意のある存在を感じ取り、独自に捜査を行う。
サイバー空間の現実味に欠けた会話をピックアップするが、集団自殺は増えていく。
ネットの主宰者の悪意に気付いたクロハだが、現実の世界で凶暴な連中につきまとわれるようになる。
実際には、クロハは射撃の腕は国体級で、フェイクも入れながら危機を回避する。
身辺まで迫られた犯人は、クロハの家族を標的にする。拉致された姉とその子供。
現実とサイバー空間を行き来する内容で話が進む。


第12回日本ミステリー文学大賞受賞作とのことだが、賞をとるほどの作品ではないと思う。
この作品はそこそこ面白い。技量はあるし、後はストーリーの組み立て方だろうな。


プラ・バロック (光文社文庫)

プラ・バロック (光文社文庫)