真理男

作者:鈴木剛介|角川書店
釧路の高校生の澤村勇介は、何事もごちゃごちゃと考え込んでしまう性格。
ある日、軽音楽部の天才ギタリストのJJと校内一の美少女のミズキと出会う。
3人は世の中の疑問に向き合う「思想結社X」を結成する。
活動を通して友情をはぐくむが、卒業と同時に別々の進路にすすむ。
JJとミズキは東大に進学し、勇介は世界放浪の旅に出かける。
その後、勇介は米国陸軍に入隊し、イラクバグダッドで戦う。
銃撃を受け、右耳の上半分を失った勇介は、その瞬間世の中の真理を発見する。
25歳で帰国した勇介は、JJとミズキと再開するが、二人は結婚していた。
勇介はこの世界の真理を説こうと、路上に立ったり、大学などの研究機関を訪ねる。
だが、JJとミズキ以外は、勇介の言葉に耳すら傾けてくれない。


人生について深く考えるあまり、戦場にまで立つ勇介の行動力には驚く。
でも、そこで見つけた真理が今一つよくわからなかったので、そんなに面白くなかった。
3人の友情も、深さを感じなかった。

真理男

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