バブルネット

もう15年以上前の話だが、大阪のミナミのさらに南側にバブルネットというバーがあった。
正確な場所は府立体育館の南側で、繁華街からは少し離れており、あまり知る人はいないと思う。
店は海をモチーフにしており、バーのカウンターの奥には水槽があって、小型のサメや熱帯魚が泳いでいた。
壁には海をモチーフにした写真が貼られていて、トイレもそんなコンセプトだった。
日本のバブルは、はじけた後だったけど、いつも店は混んでいた。
そのころ、自分は若かったので、遅い時間に行って、店のスタッフと話をするのが好きだった。
いつもツナとじゃこのサラダを注文して、ジンリッキーばかりおかわりしていた。
ところがある日のお昼前、店の近くでスタッフの人にあった。
荒んだ顔をしていた。店は近々閉めるという。その時は店の人にこれからどうするのと軽口をきいた。
でも、実際に閉まってしまうと、その後の夜に、寂しさをすごく感じたことを覚えている。
他のBARでは、キタの兎我野町のK4や、西心斎橋のフランクとかよく行ったな。
今でも営業しているのかわからないけど、あのころの夜は楽しかった。