BLUE OYSTER CULT

BLUE OYSTER CULTは今から40年近く前に結成されたアメリカのロックバンド。
へヴィ・メタルの元祖という異名もあるが、どんな聴き方をしても元祖だとは思わない。
自分がこのバンドを始めて聴いたのは、『Fire of Unknown Origin』だった。
不思議な巫女の集団がこちらを向いて立っているという奇妙なジャケット。
ビジュアルや先入観によるイメージとはかけ離れた、ポップなサウンド
初めて聞いた時はそのギャップに拍子抜けしたが、それでも気にいった。
ポップで独特のメロディと、ハッキリ言って下手なボーカル。B級なところがいい。
2曲目の「Burnin' For You」は今聴いても名曲だと思う。(これは全米TOP40入りしている)
で、ここから過去をさかのぼって聞いてみることにした。確かにへヴィなところはある。
アメリカ版ブラック・サバスという感じで、垢ぬけず、あまり好きにはなれなかった。
「(DON'T FEAR) THE REAPER」や「ASTRONOMY」などの曲は認める。
でも、自分にとってBOCとは『Fire of Unknown Origin』以降なのだ。
その後、『Revolution by Night』をリリースするが、これも名作だ。
曲のクオリティは『Fire of Unknown Origin』より高く、プロダクションも進化している。
なぜ、これが売れなかったのかというと、やはりバンドの戦略のまずさだったのだろう。
当時、Burrnの酒井康が、BOCをけなし、北欧の2流バンドを持ち上げていたので、彼のことが嫌いになった。
この作品からBOCは失速し、『Club Ninja』以降は聞かなくなった。(これもいい曲はあったけど)
今でも、この2枚は聴くことがある。音質は良くないが、それでも自分にとっては唯一無比の作品だ。
自分の周りでこのバンドを好んでいた人が全くいなかったというのも、ある意味、素晴らしい。